自動車にも、フッ素を含んだ材料(非水溶性PFASの一種)が利用されています。まずガソリン車で利用されるPFASとして有名なのは、燃料ホースやチューブに使われているフッ素ゴムです。フッ素ゴムはガスを透過しにくい性質を持っていて、ガス状になったガソリンが出ていきにくいと言えそうです。その他、ターボチャージャーホース、オイルシール、ガスケット、ダイヤフラム、クランクシャフトシール、O2センサーブッシュにもフッ素ゴムが使われているそうです。
また、ガソリン車だけでなく、電気自動車や燃料電池車(水素自動車)にも、フッ素樹脂が使用されています。それぞれリチウムイオン電池や燃料電池内での環境下で長期間耐えられる材料と言えると思います。PFASは分解されにくいフォーエバー・ケミカル(永遠の化学物質)とも言われますが、その性質を良い形で利用している例ですね。
