PFAS全体

ダイキン工業の技術者達

私は知っています。PFOAを代替の助剤に置き換えるため、チームの皆が体調を崩しながら必死で徹夜の業務を繰り返したことを。

私は知っています。その代替助剤さえもフッ素不含の助剤に変更できないかと、懸命に考える社員がいたことを。

私は知っています。C8系の撥剤をC6系に置き換える時に担当者に凄まじい苦労があったことを。

私は知っています。フッ素を使わない悔しさを押し殺しながら、懸命に非フッ素系撥剤を開発した社員がいたことを。

私は想像します。ダイキンがPFOAを大量に漏洩していることに心を痛めた社員が苦渋の決断をして大学の先生に内部通報を行った苦しみを。

私は、ダイキンには「個」の強力な力があると信じています。強力な「個」の力によって、ヨウ素移動重合をはじめとした様々な強い技術を生みだしてきた会社だと思います。私自身、熱心に精力的に取り組む「個」の仲間に囲まれて刺激を受けてきました。きっと今も、人に優しい、より良い技術を開発しようと頑張っている「個」の技術者達がいるのだと想像します。今こそ現場の「個」の力に耳を傾け、強力な「個」の力を部門の垣根を越えて結集し、自らの手で公害に決着をつけていただくことを願います。

ABOUT ME
神原 將
お茶の水女子大学・URA。有機フッ素化合物の研究を支援し、実用化を目指して活動中。水溶性PFAS問題について化学者の視点から発信します。 PFASに関する講演、ご相談を受け付けています。大阪大学大学院・工学研究科・応用化学専攻(修士卒)→ダイキン工業・研究員→お茶の水女子大学・研究員を経て現職。
CTAサンプル